女性に年齢の話題はタブーだが、
彼女は白髪をきちんとパーマで整え、
名の通った茶道の先生でもあるので、
それなりに年輪は積み重ねていると思っていい(笑)。
実は彼女とは「佐人(さじん)」という、
銀座にある日本茶屋で出会った。
このお店については「和みのお茶」という以下の日記で紹介したことがあるが、
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俺のことを“息子”と思って可愛がってくれる“両親”が営んでいる、
本当に素晴らしいお茶屋さんである。
店主自ら“出会い系喫茶”と非公式に銘打っていることもあり、
お客様同士の交流がどんどん生まれる不思議なお店だ。
いつだったかいつものように「ただいま」と言って入店すると、
右の奥にいらしたその方の存在感の大きさに心奪われたのを覚えている。
声が実によく通るし、底抜けに明るい笑い声も響かせていたからだ。
店主は早速俺のことを紹介してくれ、
「この方はねえ、有名な茶道の先生なんですよ。
湯川君は茶道もかじったことがあるし、華道もやるでしょう?
すごい人だから可愛がってもらったらいいよ」
と言った。
確かにこの方はタダモノではない、と、
俺の“傑物レーダー”が敏感に反応していたところだったので納得するしかなかった。
軽く会話を弾ませると、こんなことをおっしゃった。
「茶道はねえ、リラックスすることが大事なの。
だから私は正座することなんて強要しないわ。
いいのよ、自由に足を崩して。
だって、もてなしたいという心そのもの、
そしてその瞬間を愉しむというのが一番でしょ?」
ふむ。